【注意!】パッケージプランと違う!ラマダンにまつわる東南アジア旅行失敗例

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日本では計画通りが普通だが、世界を旅するにあたって計画などあてにしないほうが良い。それはマレーシアでも同様だ。特にイスラム教の断食、ラマダンの時期には注意が必要だ。マレーシアの中でもイスラム文化が社会の共通認識となっている地域では、この期間は午後のお茶の時間からしか飲食店が開かないと以前書いた。優雅にブランチでもと考えていると痛い目に遭う。今回はラマダンが観光に与える影響を書こう。

断食中はご用心

Booking.comやagodaなどホテルの予約サービスが発展してきているが、これらは単なる宿の手配であってパッケージの予約までは対応していない。特に南の島に代表されるリゾート地では、海のアクティビティーや食事、お茶までセットになったパッケージを提供している場合もあるため、しっかりチェックされたい。その際に確認しておきたいことは宿の従業員やオーナーの信仰だ。ラマダン期間中にムスリムのオーナーや従業員の宿に宿泊すると、想像していたサービスが受けられない可能性がある。

お預けになったパッケージ

 

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とある離島のリゾート地ではこんな事例がある。2泊3日の宿泊代、港から島までの往復フェリー代、1日2回のシュノーケルツアー、器具の貸し出し、毎食とお茶がついて約10,000円のパッケージを提供している宿があった。非常にお得なプランだ。おまけにビーチフロントという抜群のロケーションだ。まさに夢のようなプランと言える。意気揚々とそのパッケージに申し込んだ。すると

 

「客の人数が十分にいないから、食事も出さないしツアーもやらないよ。だからパッケージは無し。」

 

との答えが返ってきた。少々残念に思いながら現地に行くと、実際には多くの宿泊客がいるではないか。期待が大きかったこともあり釈然としない思いを抱きつつ、別の会社が提供するツアーに参加した。ホテルに徴収された金額はパッケージ料金ではなく正規の宿泊費のみのため実害を被ったわけではない。しかし「客が十分にいないからパッケージは無し」という理由には首を傾げざるを得なかった。

真相は空腹

後に現地の中華系のスタッフに話を聞くと、なんのことはない

「あそこはオーナーもスタッフもマレー系でムスリムだからこの時期はパッケージやらないのよ。断食中でご飯を食べられないから空腹で動きたくないのよ。」

という次第だった。この宿の運営サイドは全員ムスリム。そしてこの時期はちょうどラマダンの真っ只中。つまり彼らは日中水も食べ物も口にできない。そんな状況では宿泊客に調理して料理を提供することも、船を動かしてシュノーケルのツアーに連れて行くこともままならないだろう。ムスリムの運営する宿だと知ってさえいたら、残念な思いをすることもなかっただろう。予期することができるからだ。イスラム圏に旅行する際は、時期の確認だけは怠らないようにしたい。

「腹が減っては戦はできぬ」

宗教上の理由でやむを得ないのだ。寛容な心を身につけよう。