独学でコンテスト優勝!貧しさをばねにしたデザイナーの話が深イイ


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どうも髙田です。
1年間大学を休学をしてマレーシアで留学中の大学4年生です。
現在は、『AWAY』という教育プログラムに参加し、日々ビジネスを学んでおります。

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Sakura Collection 2015というマレーシアのファッションデザインコンテストに、お世話になっているサイトーカレッジの先生の紹介でメディアとして参加した。マレーシア文化×日本文化の作品は、日本がマレーシア流に表現されていてとても新鮮でした。(コレクション記事はこちら)

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優勝者 Stefanie

10人のファイナリストの中で、唯一作品にストーリーを盛り込み、見事優勝したのが若きデザイナーStefanieだ。独自のアプローチで新しいものを創ってきた22歳の彼女が、どこからアイデアを生み出すのか気になった。ここで聞かなければ後悔すると思い、その場で取材依頼をした。

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こちら優勝者Stefanie。彼女は、過去3回のファッションデザインコンテストに応募。その内2回ファイナリストに残り、いずれも優勝している。これらの経歴を築く土台となっている彼女の歩んできた人生の話も興味深かった。人生の話は優勝作品紹介の後に。

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優勝作品

こちらが彼女の作品だ。この中で話題となったのが、写真中央左の芸者の絵が描かれているファッションだ。盛り込んだストーリというのが「SAYURI」(Memoirs of a Geisha)という夢を追う一人の少女の話である。

夢を追う少女

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出典:http://www.sonypictures.com/movies/memoirsofageisha/
この映画は、貧しい漁村の9歳の少女が、厳しい生活の中で人気芸者に成長していく姿を描いたもの。Stefanieは、厳しい環境の中、夢を抱き続け、力強く歩むさゆりの姿に感動し、このストーリーをデザインで伝えようとしたのだという。

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有名デザイン学校を中退し、YouTubeで独学

話を聞いていく中で、Stefanieがこの物語の主人公に似ていることに気がついた。
実は、Stefanieはファッションデザイン学校に行けていない。正確に言えば、お金の事情で通常2年半いるべきところを、半年で中退せざるをえなくなった。奨学金を得て学費が半額免除であったのにも関わらずだ。デザイナーになるためには、デザイン学校を出てから就職活動するのが通常。デザイン学校に通えなくなるということは、夢を諦めなければならないかもしれないという状況に身を置いたことになる。

 

彼女は大きな挫折を味わい、毎日悲しみに浸っていた。しかし、「ザ・シークレット」(ロンダ・バーン著)という一冊の本をきっかけに再び有名デザイナーになる夢へと歩み始めた。貧しく厳しい環境にありながら、大きな夢を持ち力強く歩み続けている2人の姿が重なってみえた。

 

しかし、お金がない環境に変わりはない。その中で彼女が始めたことは2つあった。アパレル系の会社で働くための就職活動と、YouTubeなどを駆使して独学でデザインを学ぶことである。なにがなんでも道を切り拓くという気持ちが彼女を突き動かしていた。

 

早速就職活動を始めたが、高卒でデザインの知識もスキルもゼロに等しい彼女を取る会社はなかった。しかし、諦めず就職活動を続ける中で、1社有名な会社からでデザイナー採用として内定をもらうことができた。彼女の熱意が伝わったのだろう。すぐにそこで働き始め、働きながらデザインを学ぶことになった。その頃より現在に至るまで、朝から夕方は会社の仕事、夕方から夜遅くまでは独学でデザインを学ぶ時間と決め、努力の日々を送っているという。コンテストの作品作りも、勤務時間外で行ったという。授業の中で準備できる学生たちとは明らかに時間的ハンデがある中での優勝である。ここからも彼女の並々ならぬ情熱を感じる。

 

彼女の夢に対する情熱と行動力、そして忍耐に大きな刺激を受けた。
同年代の頑張りというのは特別な力があることを感じ、負けられないと思った。

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デザイナー人生の原点

デザイナーになろうと決意したのは16歳のとき。自分の好きなことを仕事にしようと考えた末、彼女は好きなことを3つ挙げて、それをすべて実践できるものにしようと決めたという。絵を描くこと、自分のことを表現すること、ストーリーを知ることである。

 

3つすべてを実現する仕事がファッションデザイナーだと思ったそうだ。それが原点となり、「ストーリーを伝えることが私のデザインだ」と自分自身の個性を定義している。今まで作品にストーリーを盛り込むデザインをしている人とは出会ったことがないという。

 

「若い頃には苦労は買ってでもしろ」「でかい夢を持て」とよく言われる。
彼女のでかい夢は聞き忘れたが、夢を持ち、生き生きと苦労の中を突き進み結果を残している彼女の姿を見ていると、何のためにこれらの言葉が若者に贈られているかが分かる。

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最後にAWAYHOUSEのメンバーで記念写真。
包み隠さず話してくれらStefanieありがとう。

編集後記

同じ年齢の女の子が夢を叶えるためにこんなに修羅場をくぐってきてることに衝撃を覚えました。それと同時に大きな刺激も受けました。苦しくても、辛くとも、日々努力を続けるStefanieがかっこいいなと思いました。私もStefanieに負けじと頑張ろうと思います。

◇高田樹彦: 大阪生まれの大阪育ち。5歳から7年間ピアノを習い、中学はサッカー部、高校は合気道部(他7つ兼部)に所属し、中高6年間空手を習う。全国高等学校合気道演武大会2度出場。大学進学後200人規模のダンスサークルに所属。3年目にリーダーとなり、1年間で8つの舞台を成功させる。香港大学2週間、国立マラヤ大学6ヶ月間留学。東南アジアを単身2ヶ月間バックパック。現在はマレーシアでビジネス修行中。好きな言葉は「桜梅桃李」「限界突破」。好きな食べ物はピーマン。