なぜ今後もインバウンド市場が伸びるのか:訪日中国人とは何なのか?

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前回中国の格安航空「春秋航空」を紹介しました。春秋航空は2014年5月には春秋グループで来日した中国人客などをターゲットに日本国内線に参入します。そこで、今日は訪日中国人とはなんぞやという記事を書きたいと思います。

外国人が日本に大勢来ている!

今年(2013年)は多くの外国人が日本に来ています。

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2012年の訪日外国人は836万人。2013年は10月の時点で865万人を越えており、1000万人の大台を超えそうな勢いです。

 

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出典:日本政府観光局 

日本にはどこの国の人が旅行に来ているの?

2012年のデータを見てみます。

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訪日旅行促進事業(ビジット・ジャパン事業) | 国際観光 | 施策 | 観光庁

東アジア4カ国が全体の65%

韓国204万人、台湾147万人、中国143万人、香港45万人と、この東アジア4カ国で合計542万人、全体の65%を占めます。

その他のアジアでは東南アジアのタイ26万人、シンガポール14万人、マレーシア13万人、インドネシア10万人、フィリピン9万人、ベトナム6万人、インド7万人で85万人です。

やっぱり中国でしょ!

韓国+中華圏(中国、香港、台湾)が最重要市場でしょう。ではその中で、どこが今後伸びそうなのか。

下表は韓国、中国、香港、台湾からの訪日旅行客の推移です。

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旅行客は順調に伸びているとはいえ、爆発的な勢いで伸びているというわけでもなさそうです。

っというか中国以外の国は人口少なくないか?というわけで、2012年訪日数を人口比で見てみました。

韓国、中国、香港、台湾の人口

人口が多い順(単位:千万人)

中国 13億4133万人

韓国 5000万人

台湾 2323万人

香港 718万人

分かりきっていましたが、中国が圧倒的に多いです。

日本に来ているの中国人は全体の0.1%?!

上記の人口を訪日客数で割ってみます(韓国204万人、台湾147万人、中国143万人、香港45万人)

韓国、中国、香港、台湾の訪日客数対人口

中国 0.11%

韓国 4.08%

台湾 6.33%

香港 6.69%

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中国の人口比訪日客数は他3カ国と比較すると圧倒的に少ないです。

中国は一人当たりGDPが他国に比べ低いため、しょうがないのかもしれません。

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でも、これって中国全体の平均値。中国ほど「平均」というデータが意味を持たない国はないと思っています。1億総中流と呼ばれる日本であれば、平均値を見ることで全体像をつかめるかもしれませんが、人口が13億人で、かつ貧富の差が大きい中国では、平均値を見てもその数字からは何も見えてきません。

中国人はどこに海外旅行に行っているのか

日本政府観光局が各国の海外旅行基礎データをまとめています。中国を見てみましょう。

2008年の時点では中国人がアジアに海外旅行に行くとすると日本は韓国、シンガポールと並んで人気国になっています。しかし、2012年になると全ての国に抜かれビリです。

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要は、中国人の海外旅行客を日本は全然取り込めていないということです。中国人がお金持ちになり、「さぁ〜今年の国慶節はどこに行こうかなぁ」っと考えている人が毎年増え続けているにも関わらず、他国に取られてしまっている。

問題はビザ取得の難しさです。

訪日中国人はビザ条件緩和すれば激増する

「日本に行きたいけど、ビザを取るのが面倒なので、韓国にするよ」

っという中国人は結構います。韓国はビザ取得簡単です。

ビザの問題以前に、韓国ドラマや韓国俳優のほうが日本よりも有名&人気なので、単純に韓国のほうが人気、っというのもありそうですが。

東京オリンピックにむけ、中国人へのビザ条件が早かれ遅かれ緩和されると思います。

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日本政府は2016年の訪日外国人目標数を1600万人としています。2013年から600万人の増加です。

中国人へのビザ取得条件を緩和すれば、訪日中国人は激増すると思います。実際、アジア各国で訪問外国人で中国人がトップという国は多いです。

タイは中国人が278万人でトップ

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2012年の訪タイ者数2200万人突破 | タイ国政府観光庁

 

東京の街に中国人観光客があふれる 〜ビッグチャンス

人口の多さから見て、中国人が訪日外国人の中で圧倒的なボリュームになるのは、時間の問題だと思います。ぼくはそれが2020年の東京オリンピックに向けて、加速度的に増えていくのではないかと思います。

そして、訪日中国人観光客は巨大なマーケットになります。チャンスですね!

中国人観光客が6000万人?!

もし将来中国が、韓国・台湾・香港と同様に人口比5%が日本に旅行に来たら、6000万人です。日本の人口の半分ですね。

日本と上海間の往復航空券が3万円以下で買える時代です。6000万人は言い過ぎだとしても、1000万人はさくっと行ってしまいそうな感じはあります。

超大国中国との付き合い方

そういう時代になっても、中国を無視や敵視する人はたくさんいるのでしょうか?日本のマスコミは中国ネガティブキャンペーンを続けているのでしょうか?

 

ぼくは、コツコツと中国語を勉強したり、中国を理解して仲間に取り込んだほうが、得な気がしますが、いかがでしょうか?